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さて、夏の風物詩といえば

高校野球という方も

多いのではないでしょうか?

 

テレビ中継されている高校野球を観ると

「○○高校一回戦は圧倒的な打撃により

コールド勝ちでした」

「プロ注目の○○投手がまさかの

コールド負けを喫しました」

とコールド勝ち、負けという

言葉があるのに気づきます。

このルールは
単純なように
思われがちですが、
試合によっても違い
非常に複雑です。
スポーツ解説
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そこで今回は基本的な

「コールド勝ち、負けってどんなルール?」

という疑問に答えていきたいと思います。

野球の「コールド試合」ってどんなルール?

コールド試合とは簡単に言うと、

「何らかの理由で試合が途中終了され、

その時点で勝敗を決する」

というルールです。

 

強制的に試合終了するので、

頑張ってきた選手からしたら

たまったものではありませんね。

 

そんなコールドした試合には

理由にいくつかの種類があります。

1:点差によるコールド試合

2:雨や天災などにより、

試合の続行が不可能と判断した場合

3:照明施設のない球場で、

試合途中に日没がきてしまった場合

つまり、
・攻撃側が強過ぎて
試合が終わらない
・現実的に試合が
できない
といった際に
試合の決着をつける為の
ルールなんです。
スポーツ解説
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確かにこのルールがないと、

負けているタイミングで

わざと守備をせずに試合を永久に続ける

なんてことまで出来てしまいますよね。

 

では、この3種類それぞれの詳細を

解説していきたいと思います。

①「点差」によるコールド試合とは?

これは単純に点差が開きすぎると

「試合を続けても勝ち目はない」

ということから作られたルールです。

 

基本的にこのルールは

高校野球の地区予選

WBC(野球の世界大会)

一部大学野球、社会人野球

で採用されています。

つまり、
・日本プロ野球
・メジャーリーグ
では点差による
コールド試合は
ありません。
スポーツ解説
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共通している定義として、

「5回以降のイニングで

○点差以上ついていたら試合は続行せず

終了という形になり、コールド試合」

とみなされます。

 

例えば、

A対Bの試合で5回終了時点で

Aチームが10対0で勝っていたら

Aチームがコールド勝ち、

Bチームがコールド負けという結果です。

 

また、このイニングによる

○点差というのは、

国やリーグ、大会により違います。

 

ある試合で

5回終了時点で10点差

5回終了時点で7点差

ついている場合は

それ以降のイニングは行わず、

試合終了(コールドゲーム)とする。

といったようにコールドゲームになる

点差は違うので気を付けましょう。

アジアシリーズ、
女子野球など、
多くは10点差を
適用しています。
スポーツ解説
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②「雨や天災」によるコールド試合とは?

試合が始まると最初は

天気が良かったのに途中から大雨。。。

なんてことはよくあります。

 

その天候があまりに悪い時に

定義されているルールで

「5回以降に大雨や地震などによる

天災が発生した場合コールド試合」

となります。

 

例えば、A対Bの試合で

Aチームがリードして

6回表に入ったとします。

 

イニングの途中で雨が強くなり、

試合続行不可能と判断しました。

 

この場合は、

Aチームがコールド勝ち、

Bチームがコールド負けという結果です。

 

プロ野球日本シリーズでもこれは起こり、

2005年千葉ロッテマリーンズ

対阪神タイガースの試合で濃霧の為、

7回途中コールドになりました。
 

 
写真でも分かるこの霧、

確かにこれでは試合になりませんね。

 

点差は大きかったのですが、

逆転を信じるファンにとっては

悔しい試合ですが仕方ありません。

プロ野球では、
コールド試合に
なるとしたら
ほぼこのパターンです。
スポーツ解説
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ちなみに、5回よりも前に

試合続行不可能と判断した場合は、

ノーゲーム(試合が無かったこと)

になります。

 

つまり、この試合の濃霧が

4回に出ていたら

「10-1」という点差でも

1回「0-0」から始まるということです。

③「照明施設のない球場」によるコールド試合とは?

これは想像できる通り、

「日没になると球が見えないので

試合の途中であってもコールド試合」

となります。

これは場所の
問題なので、
プロ野球などでは
まず起こらないです。
スポーツ解説
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こういったコールド試合は

球場では中々ありませんが、

「学生の小さな試合」

(例えば公園・運動場での試合)

だとこういったルールがないと、

試合が長くなった時困りますよね。

 

以上がコールド勝ち、負けのルールですが

どうだったでしょうか?

 

特に一発勝負の高校野球においては

コールドのルールがあることにより、

様々なドラマが生まれています。

 

前日4回まで得点差では勝っていたのに

雨天ノーゲームになり、

翌日の試合で負けてしまった

という大逆転劇もよく見られます。

 

こういった所も野球の

見どころの一つなのかもしれませんね。

この記事の監修者

スポーツ解説MEN
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